英検ライティング攻略法|英作文・要約・Eメール問題を力に変える勉強法

「日本人は読み書きはできるけれど、話せない」とよく言われます。
でも実際には、ライティングそのものが苦手な人も少なくありません。
私は、ライティングは英語を自分で組み立てる力を育てる大切な練習だと考えています。
ライティングなら、時間をかけて考えることができます。 一度書いた英文を見直して、間違っていれば訂正することもできます。
でも、スピーキングはそうはいきません。
その場で単語を選び、文を組み立てながら話していかなければなりません。
後から消しゴムで消して、書き直して、完成した英文だけを相手に渡すことはできません。
間違いも、迷いも、言い直しも含めて、その場で相手に伝えていく。 それがスピーキングです。
だからこそ、まずは時間をかけてでも、自分で英文を組み立てる力を育てることが大切です。
ライティングで英文を作る力は、スピーキングにもつながっていきます。
英検では、ライティングは合否に関わる重要な分野です。 そして、小中学生が英検上位級に合格するためにはライティングで高得点を取ることが不可欠です。
ただ、たくさん書けばよいわけではありません。
大切なのは、
書いた後、添削を受けた後に何をするか。
イースマイルでは、
書く
↓
添削を受ける
↓
完成文を書き写す
↓
学んだことをノートに整理する
↓
音読する
↓
自分で振り返る
↓
音読動画を提出する
↓
フィードバックを受ける
↓
次の英作文で使う
という流れを大切にしています。
今回は、毎週のライティングを「書いて終わり」にせず、どう積み上げていけばよいのかをまとめます。
これから英検ライティングを始める人にも、ぜひ参考にしてほしい内容です。
英検ライティングの勉強法|英作文を力に変える9つのステップ

① 英作文の理由を毎回ゼロから考えない
英作文を書く時、毎回その場で一から理由を考えていませんか?
それでは、
「この問題では書けたけれど、別の問題になると何を書けばいいか分からない」
という状態になりやすくなります。
イースマイルでは、英作文を書く時に「理由表」を使っています。
「このテーマなら、この理由が使えそう」 「前に使った考え方を、今回も応用できそう」と考える習慣をつけるためです。
英検ライティングでは、毎回まったく新しいことを考える必要はありません。
一度使った理由や考え方を、別のテーマにも応用していく。
そうやって、自分が使えるアイデアを増やしていくことが大切です。
理由表の詳しい使い方は、この記事の最後にリンクを載せています。
② 英検ライティング専用のノートを作る
ライティングに取り組むなら、専用のノートを作るのがおすすめです。
受験する級に合わせて、
・英作文用のノート
・要約用のノート
・Eメール問題用のノート
と分けておくと使いやすくなります。
要約が出題される級では要約用のノートを、要約ではなくEメール問題が出題される級ではEメール問題用のノートを作っておきます。
それぞれ求められることや、振り返りたいポイントが違うからです。
英作文ノートには何を書く?
まず、
問題 + 自分が最初に書いた英文を書きます。
その下に、
添削後の完成した英文を書きます。
ここで大切なのは、添削された英文を読むだけで終わらせないことです。
「なるほど、こう直すのか」と読んで理解したつもりでも、次に自分で書こうとすると、意外と同じ表現が出てこないものです。
だから、添削後の完成文は、自分でもう一度最初から書き写してください。
自分の手で書くことで、
「ここはこの前置詞を使うんだ」
「この語順になるんだ」
「この表現はこういう形で使うんだ」
と、英文の形をもう一度確認できす。
見るだけではなく、もう一度自分で書く。
ここまでやって、添削を次につなげます。
③ 英作文の添削は「直して終わり」にしない
イースマイルでは、その子の英語力や受験する級に合わせて添削しています。
単に、
「ここが間違い」 「こう直せば正解」
と訂正するだけではありません。
できるだけ本人が書いた英文を生かしながら、
「こんな言い方もできる」 「この表現は別のテーマでも使える」
と、他にも使える表現をいくつか紹介することもあります。
また、注意した方がよい文法事項があれば、
「なぜこの形になるのか」
「なぜこの前置詞を使うのか」
「なぜこの語順になるのか」
といったところまで、必要に応じて説明します。
その英作文だけを正しい英文に直すことが目的ではありません。
次の英作文でも使える知識を増やすこと。
そして、その子の今の英語力に合わせて、少しずつ使える表現や文法を増やしていくことを大切にしています。
④ 添削後の復習は、自分で表現や文法を整理する
イースマイルの生徒さんの中には、添削を印刷してファイルしている人もいます。
もちろん、それも良い方法です。
ただ、慣れてきたら、すべてを印刷して残すだけではなく、
「これは覚えておきたい」
「この表現はまた使えそう」
「この間違いは次も気をつけたい」
と思った部分を、自分のノートに書き出してみてください。
・新しく覚えたい表現
・便利な言い回し
・注意したい文法
・繰り返し間違えているところ
・他のテーマにも使えそうな理由
などです。
自分で必要な情報を選ぶこと自体が、復習になります。
たくさんある情報の中から、
「今の自分に必要なのは何か」
を考えながら整理することで、頭の中も整理されやすくなります。
ライティングノートは、ただ保存するためのものではありません。
次に使うためのノートにしていきましょう。
⑤ クラスの友達の英作文からも学ぶ
英作文では、文法や語彙だけでなく、何を書くかもとても大切です。
イースマイルでは、中学生クラスのライングループで他の生徒が書いた英作文や、その添削内容も共有しています。
同じテーマについて書いていても、
「そんな理由があったんだ」
「その表現は思いつかなかった」
「こんな言い方もできるんだ」
と、一人ひとり考えることは違います。
自分一人で英作文に取り組んでいると、自分が考えた理由、自分が使った表現、自分が受けた添削しか知ることができません。
でも、クラスでお互いの英作文や添削を共有すると、他の生徒が考えた理由や、他の生徒が教えてもらった表現・文法まで、自分の学びにすることができます。
つまり、一つの課題から得られる学びが、自分一人分だけではなくなります。
クラスの人数分、
「こんな理由もある」
「こんな表現も使える」
「ここはこんな間違いをしやすい」
という学びに触れることができます。
だから、学びの量もスピードも大きく変わってきます。
イースマイルでは、クラスで学びを共有することで、一人で勉強するよりも学びが加速していくことも大切にしています。
友達の英作文や添削を見て、
「この理由は使えそう」
「この表現は自分も覚えておきたい」
と思ったら、それも自分のノートに書いておきましょう。
自分が書いた英文だけでなく、友達の良い理由や表現もストックしていく。
そうすることで、英作文に使えるアイデアの引き出しがどんどん増えていきます。
自分一人の経験だけでなく、クラス全体の経験を自分の学びにできる。だから、ライティングの学びが加速していきます。
英検の要約・Eメール問題の勉強法
⑥ 要約ノートは「自分専用の言い換え集」にする
要約用のノートには、
元の文章 自分が書いた要約 添削後の要約
を残しておきます。
さらに、
「この表現はこう言い換えられる」
「この一文はここまで短くできる」
「この単語は別の単語に置き換えられる」
といった、言い換えのストックも残していきましょう。
要約では、元の文章をただ短くするだけではありません。
内容を整理しながら、自分の言葉でより簡潔に表現する力が必要です。
ノートを続けていくと、少しずつ自分専用の言い換え集ができていきます。
⑦ Eメール問題も専用ノートで積み上げる
Eメール問題でも、基本は同じです。
問題 自分が書いた英文 添削後の完成文、を残しておきます。
そして、
「質問にはどう答えればよいか」
「どんな質問を返すと自然か」
「この表現は別のEメール問題でも使えそう」
といったポイントも一緒にメモしておきましょう。
Eメール問題も、毎回その場だけで考えて終わるのではなく、一度使った表現や文の形を次の問題でも使えるようにすることが大切です。
英検ライティングの復習方法|音読と振り返りで定着させる

⑧ 添削後の英文は、音読までやる
添削後の英文を書き写したら、次は音読です。
自分で書いた英文だからこそ、何度も声に出して読んでみてください。
そして、自分が音読している様子を動画に撮り、まずは自分で見返します。
自分ではうまく読めているつもりでも、動画で確認すると、
「全部同じ強さで読んでいる」
「リズムが日本語っぽい」
「イントネーションが単調になっている」
「この単語の発音があいまいだった」
など、自分で気づけることがあります。
チェックしてほしいのは、
- 英語らしいリズムとイントネーションで言えているか。
- 単語の発音は正しいか。
- 意味のまとまりを意識して読めているか。
まずは自分で振り返ってください。
その後、音読動画を提出
イースマイルの生徒は、自己チェックをした後、その音読動画を提出してください。
毎回、きちんと読めているかをこちらでも確認します。
発音だけではなく、リズムやイントネーションもチェックし、必要なところはフィードバックします。
つまり、
読む
↓
自分で聞く
↓
自分で気づく
↓
提出する
↓
フィードバックを受ける
ところまでが音読練習です。
書いた英文を何度も口から出すことで、
「目で見て分かる英語」から「口から出せる英語」
に近づいていきます。
そして、この練習は英検の二次試験対策にもつながります。
普段から、自分で考えた英文を声に出す習慣をつけておくことで、面接で自分の考えを英語で答える練習にもなります。
⑨ ライティングノートを定期的に見直す
新しい問題を次々に書くことも、とても大切です。
たくさん書くからこそ、さまざまなテーマに対応できるようになります。
でも、新しい問題ばかり書いていて、以前に学んだことを忘れてしまってはもったいない。
ときどきノートを前に戻って、
「この時はどんな理由を書いたかな」
「この表現は別のテーマにも使えそう」
「前に教えてもらった言い換えを今回も使えそう」
と振り返ってみてください。
以前に書いた英文を、もう一度音読するのもおすすめです。
一度学んだことを、もう一度使う。 そして、次の英作文でもまた使う。
この繰り返しで、少しずつ自分のものになっていきます。
まとめ|英検ライティングは「書いて終わり」にしない
英検ライティングは「書いて終わり」にしない
英検ライティングは、次々に書いて経験を積むことが大切です。
そして、それと同じくらい、書いたものを振り返ることも大切です。
自分が書いた英文。 添削を受けた英文。 新しく教えてもらった表現や文法。 友達が考えた良い理由や表現。 友達の添削から学んだこと。 要約で学んだ言い換え。 Eメール問題で学んだ使える表現。
これらは全部、宝の山です。
書く。 添削を受ける。 完成した英文を書き写す。 学んだことを整理する。 友達の英文や添削からも学ぶ。 音読する。 自分で振り返る。 フィードバックを受ける。 そして、また次の問題で使う。
この循環を作ることで、少しずつ「自分で使える英語」が増えていきます。
そして、もう一つ大切なのは、
ノートをきれいに作ることが目的ではない
ということです。
一度学んだことを、次の英作文、次の要約、次のEメール問題で使えるようにすること。
そのためのノートです。
イースマイルの生徒たちには、ライティングの宿題を「提出して終わり」にしてほしくありません。
自分の級に合わせて、英作文用、要約用、Eメール問題用のノートを作り、自分だけでなく、クラスのみんなから学んだことも含めて、いつでも振り返れる一冊にしていきましょう。
これからライティングを始める生徒も、ぜひ最初からこの習慣をつけてください。
関連記事|英検ライティングで「理由」が思いつかない人へ
英検ライティングで「理由」が思いつかない人へ
毎回その場で一から理由を考えていると、テーマによって書けたり書けなかったりしてしまいます。
イースマイルで使っている「理由表」は、よく使う理由を整理し、さまざまなテーマに応用するためのものです。
「毎回、理由を一から考えている」 「テーマによって何を書けばいいか分からなくなる」
という人は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
英検ライティングの「理由表」についてはこちら↓



