英作文は「一から作る」ものではありません。 単語を覚えるだけでは、自然な英語は身につかない理由

英作文は「一から作る」のではなくチャンクを組み合わせる
英作文は、「一から作る」ものではありません。
「え?」
そう思われたかもしれません。
実は、英作文が得意な人ほど、英文を一から作っていません。
英語は、すでにある「部品」を組み合わせて作るものだからです。
私はよく、生徒さんたちにこんな話をします。
英作文は、家づくりと同じです。
家を建てるとき、建築現場で窓やドアを一から作る人はいません。
窓、ドア、階段、キッチンなど、それぞれ完成した部品(ユニット)を用意し、それらを組み合わせて一軒の家を建てます。
英作文もまったく同じです。
一語ずつ英語を考えながら文章を作るのではありません。
すでにある自然な英語のかたまりのユニット(チャンク)を組み合わせて英文を作る。
これが、自然な英語を書くための基本的な考え方です。

英単語を覚えるだけでは自然な英語が身につかない理由

世間では、「単語をたくさん覚えれば英語力が上がる」と思われています。
もちろん、単語を覚えることは大切です。
しかし、それだけでは自然な英語は身につきません。
英単語をたくさん知っていても、どの単語とどの単語を組み合わせるのかを知らなければ、自然な英語を書くことも、話すこともできないからです。
実際には、
文法は合っている。
使っている単語も間違っていない。
それなのに、
「意味は分かるけれど、ネイティブはそんな言い方はしないよね。」
という、どこか違和感のある英語になってしまうことがよくあります。
これは単語が足りないのではありません。
チャンクが足りないのです。
だからこそ、イースマイルでは単語だけを増やすのではなく、チャンクを増やすことを大切にしています。
チャンクという「部品」が増えれば増えるほど、自然な英語を組み立てられるようになります。
日本語の直訳ではなく「自然な英語のチャンク」で考える

日本語をそのまま英語にすると、不自然な英語になってしまう例をお伝えしましょう。
例えば、「薬を飲む」と英語で書きたいとします。
すると、多くの英語初心者は、
一つ一つの日本語を直訳して、
「薬」→ medicine
「飲む」→ drink
drink medicine
という英文を作ってしまいがちです。
どれも知っている単語です。
だから、「これで合っているはず」と思ってしまいます。
でも、英語ではこのような言い方はほとんどしません。
自然な英語では、
take medicine
というチャンクを使います。
ここで大事なのは、
drink = 飲む
take = 取る
と単語だけ覚えていても、自然な英文は作れないということです。
英語では最初から、
take medicine = 薬を飲む
というまとまり、つまりチャンクで覚える必要があります。
英語は知っている単語を並べれば書けるわけではありません。
どの単語とどの単語が自然に組み合わさるのか。
それを知ることが、とても大切なのです。
英語を話せる人は一語ずつ英文を考えていない

英語を話せる人は、一語ずつ考えていません。
例えば、「友達と連絡を取る」と言いたいときも同じです。
日本語から考えると、
contact my friends
と思いつく生徒は少なくありません。
もちろん意味は伝わります。
でも、日常会話でよく使われるのは、
get in touch with my friends
という表現です。
ネイティブは、
get
in
touch
with
を一語ずつ考えているわけではありません。
「get in touch with」で一つのチャンクとして覚え、そのまま使っています。
英語を話せる人は、このようなチャンクを何百、何千と持っています。
だから、話すときも書くときも、一語ずつ英文を作っているわけではないのです。
イースマイルの英作文レッスン|使えるチャンクを増やす
イースマイルの中学生レッスンでは、一人ひとりが書いた英作文を丁寧に添削しています。
もちろん、文法やスペルの間違いを直すことも大切です。
しかし、イースマイルの英作文レッスンは、それだけでは終わりません。
「この表現でも意味は伝わるけれど、英語ではこちらの方が自然だよ。」
「この場面では、このチャンクを使うともっと英語らしくなるよ。」
そんなふうに、一人ひとりの英作文に合わせて、次から使えるチャンクを紹介しています。
例えば、
- have difficulty ~ing(~するのに苦労する)
- take advantage of ~(~を活用する)
- make a difference in ~(~に変化・違いをもたらす)
こうしたチャンクを一つずつ増やしていくことで、生徒たちは「英作文を書くたびに使える部品」が増えていきます。
一人の英作文をクラス全員の教材にする
一人の英作文が、クラス全員の教材になります。
イースマイルでは、自分の英作文だけを添削を受けて終わることはありません。
クラスのみんなが書いた英作文も一緒に見ながら、
「この理由はいいね。」
「この表現は自然で使いやすいね。」
「ここは、このチャンクを使うともっと英語らしくなるよ。」
と、一つひとつ確認していきます。
英作文は、人によって理由も、表現も、使う単語も違います。
だからこそ、自分では思いつかなかったアイデアや表現に出会うことができます。
また、誰かの間違いから、「自分も気をつけよう」と学ぶこともできます。
そして、一人の英作文で紹介したチャンクは、クラス全員の財産になります。
つまり、一人分の添削から、クラス全員が学べるのです。

一人ひとりの英作文を丁寧に添削する理由
一人ひとりの英作文を読み、
どこを直せばもっと自然な英語になるのかを考え、
その生徒さんの現時点での理解度に合った表現やチャンクを紹介し、
さらに、クラス全員が学べるように資料を作って説明したり、
クラスのライングループにシェアする。
この指導には、とても時間と手間がかかります。
しかし、その積み重ねこそが、生徒たちの英語力を大きく伸ばしていくと考えています。
また、実際にそれをすることで、生徒さん達の書く英作文や要約がグッと変わってきたことを実感しています。
チャンク学習は英検の英作文・要約・英会話にもつながる
英作文だけで終わらない力に。
レッスンで身につけたチャンクは、英検の英作文だけでなく、英検の要約問題でも活躍します。
さらに、そのまま英会話でも使える表現になります。
実際に、英検のライティングを頑張って取り組んだ生徒さんは、
二次試験でも驚くほどスムーズに苦労なく、どんどん言葉があふれてきます。
チャンクで覚えているので、言いよどみがありません。
実はイースマイルでは、英作文を「書いて終わり」にはしないんです。
必ず、音読までがセットです。
声に出して、自然に英語らしく読むことで、その表現がより定着します。
多くの日本人が、英語を書くことができても、話すことができないのは、
書くだけで終わってしまうからです。
きちんと音読まですることで、総合的な英語力が伸びていきます。
書いた英作文の添削を受けて、「チャンク」という部品を一つずつ増やしていく。
その積み重ねによって、英作文が伸び、要約が伸び、そして英語を話す力へとつながっていきます。
英作文は何もない状態から作り上げるという意識を捨てましょう。
「チャンク」という部品を一つずつ増やし、自然な英語を組み立てることを考えて下さい。
英語を使いこなせるようになるためには、ライティングはとても効率的なアプローチです。
ただし、どんどん書いて、指導者に添削してもらう事がポイントです。
書く度に、こういう表現があるよ、こっちの表現の方が自然だよと教えてくれる指導者に付きましょう。
繰り返しますが、ライティングは発話力も伸ばします。
英語力を伸ばしたいなら、英作文と要約をどんどん書いて下さい。
チャンクをたくさん覚えて、英語らしい自然な表現を身に付けていきましょうね。



