英語学習、3年生からでは遅い理由|「can」は本当にキャン?

子どもの英語学習 3年生からでは遅い理由
目次

英語が聞き取れないのは「単語の発音」が原因ではありません

「can」は何と発音しますか?
「キャン」

では、「of」は?
「オブ」

そう答えた方は多いのではないでしょうか。
あなたも学校でそう習いませんでしたか?

もちろん、それは間違いではありません。
辞書に載っている単語本来の発音としては正しいのです。

しかし、実際にネイティブスピーカーが話す英語では、canof は、そのようにはっきり発音されることはそれほど多くありません。

つまり、「単語だけを発音するときの音」と、「文章の中で話されるときの音」は違うのです。

英語にあって日本語にはない「音のルール」

実は、英語には日本語にはない「音のルール」があります

ネイティブスピーカーは、そのルールに従って話しているため、私たちが学校で習った単語の発音とは違って聞こえることがあります。

ところが、日本の学校では、この「文章の中で音がどのように変化するのか」を学ぶ機会はほとんどありません。

そのため、
😖「知っている単語なのに聞き取れない。」
😖「ネイティブの英語は速すぎる。」
と感じてしまう人が少なくありません。

「全然聞き取れなかったのに、文字を見ると、こんな簡単なことを言っていたのか」と、自分が想像していた音と、実際に発音される音の違いに驚いた人もいるかもしれません。

では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

この現象が起きてしまうのは、英語の音に十分に慣れる前に「文字」を学んでしまうからです。
多くの人は、耳から聞こえる音よりも、目で見える文字からの情報を信じやすい傾向があります。

だからこそ大切なのは、文字に触れる前に、十分な音のインプットをすることなのです。

そして、何よりも一番大切なのは、最初に耳に入る英語の音です。

英語は、文字を見て一語一語を均等にはっきり読む言語ではありません。
そこが、日本語と英語との大きな違いです。

日本語は、書かれている文字をすべて同じ大きさの声、均等なリズムで読むと、聞き取りやすい日本語になります。
しかし、英語はそうではないのです。

英語には「内容語」と「機能語」がある|弱形(Weak Forms)とは?

実際の英語では、強く読む言葉と、弱く短く読む言葉があります。
この強弱のリズムこそが、英語らしい音を作っています。

では、その違いをもう少し詳しく見ていきましょう。

英語には、「内容語」と「機能語」があります。

内容語とは、名詞・動詞・形容詞・副詞など、情報を伝える上で大切な言葉です。
たとえば、

dog
study
beautiful
quickly

のような言葉です。

一方、機能語とは、文章を組み立てるための単語で、その単語自体の意味よりも、文法的な役割を担っている言葉です。

たとえば、

can
of
to
for
at
was
have
them

などです。

英語では、内容語ははっきり大きな声で発音されます。
情報を伝えるうえで重要な言葉だからです。

その一方で、機能語は、文の中では驚くほど弱く、短く発音されます。
これを「弱形」といいます。

内容語と機能語

たとえば、can は、いつも「キャン」と発音されるわけではありません。
of も、文の中では「オブ」とはっきり読まれないことがよくあります。
to も、「トゥー」と強く読むのではなく、弱く短く発音されることが多いです。

ネイティブスピーカーが自然に話す英語は、内容語が強く、機能語が弱くなることで、英語特有のリズムが生まれています

ところが、日本の学校英語では、この弱形や弱化を丁寧に教わる機会はほとんどありません。
単語を一つずつ、はっきりと、カタカナに近い音で覚えることが多いのです。

その結果、

  • 「知っている単語なのに聞き取れない。」
  • 「ネイティブの英語が速すぎる。」
  • 「自分の英語が英語らしく聞こえない。」

ということが起こります。

でも、本当は速すぎるのではありません。
弱く読まれるべき音が、弱く短く発音されているだけなのです。

こうした英語本来の音のリズムを知らなければ、英語らしい発音はできませんし、ネイティブスピーカーの英語を理解することも難しくなります。

英語は「文字」よりも「音」が先|第二言語習得研究が示すこと

子どもの耳

第二言語習得研究では、言語は文字情報だけではなく、音声と意味が結び付いた形で習得されることが重要だと考えられています。

また、幼い頃に形成された音のイメージ(音韻表象)は、その後のリスニング、スピーキング、語彙の定着にも大きく影響することが分かっています。

だから、文字中心の学校の授業が始まるまでには、英語を聞いたり、話したりする能力をある程度育てておくことが重要だと私は考えているのです。

私は、このことを自分自身の英語学習の中でも痛感しています。

最初に覚えた発音は、無意識下に強く残りがち

私は中学1年生のときに、canof などの単語を弱形ではなく基本の音で覚えました。

その後、英語発音を専門的に学び、頭では、文の中では弱くなると理解していますし、英語を話す時は、そうするように注意をしています。

それでもなお、気がつけば、昔覚えた基本の発音が出てしまっていたことが最近ありました。
私のイギリス人の先生から、「その音は弱く」と指摘されて気づいたのですが、
その言葉は、まさに、私が中学生の頃に、何語かの塊で覚えた表現の中の一部の音だったんです。


何十年も経った今でも、中学生の頃に最初に覚えた音をそのまま発音してしまったというのが、私自身、すごく衝撃的でした。
どんなに気を配っているつもりでも、塊で覚えた表現の中では、中学生の頃に覚えたままの音が、無意識下でひょっこり顔を出すという事実に驚いてしまったんです。
思わぬ盲点を突かれた気がしました。

だからこそ、私は強く思います
最初にどんな音で英語と出会うかは、とても大切です。

一度、強い音で覚えてしまったものを、あとから自然な英語の音に直すのは簡単ではありません。
知識として理解することと、話すときに自然に使えることは別だからです。

特に、canoftoforatwas のような基本単語ほど、最初に覚えた音が強く残ります。
英語を始めたばかりの頃に何度も何度も聞き、何度も何度も口にするからです。

だから、最初の音が大切なのです。

園児から英語を始める良さは、まさにここにあります。

園児から英語を始めると「英語らしい音」が自然に身につく理由

言語習得には、音を自然に身につける能力が大きく低下する「臨界期」があると考えられています。

0~6歳までが、最も音を自然に習得しやすい時期で、
7~9歳で少しずつ、その能力が低下するといわれています。

だから、できれば6歳までに、遅くても7~8歳までに英語に触れることで、日本語の影響を受ける前に、英語本来の音やリズムを自然に身につけることができると考えられています。

私の指導経験上、小学校2年生が臨界期だという実感があります。

臨界期の影響だけでなく、他にも園児にとって英語習得が有利な環境があります。
園児は、まだ英語を文字から読もうとしないことです。
文字からの影響が少ないので、耳から聞こえた音をそのまま維持することができるのです。

英語の音を、理屈ではなく、耳と口と体で定着させることができるのは、この時期ならでは。
勉強としてではなく、楽しく歌ったり、遊んだりしているうちに、英語本来の音が、最初から「当たり前」になります。

これは、あとから説明してカタカナ英語を直すよりも、ずっと自然で、ずっと強い土台になります。


小学生になってからでも、もちろん英語は伸びます。
ただ、小学生になってから英語を始めると、園児の頃にはなかった難しさが出てきます。

ローマ字を習う前までに


小学生になると突然現れる、発音習得が困難になる大きな壁。
それはローマ字です。

まず基本的に、小学生は文字への意識が強くなります。
だから耳からの情報よりも、目からの情報に頼ることが多くなるのです。

そして、学校でローマ字を習ってしまうと、日本語の音の感覚で英語を読もうとするようになってしまうのです。
つまり、カタカナ発音です。
後から英語らしい音を教えても、それを修正するのに苦労する子がほとんど。

だから、フォニックス学習は学校でローマ字を習う前までにある程度進めておくことが、英語学習を効率良く進めるためには不可欠です。

中学までにやっておくべきこと

学校英語では単語を単体で覚えることが多く、文の中で音がどのように変化するのかを学ぶ機会はほとんどありません。

英語は、単語を知っているだけでは聞き取れるようにはならないのに、ほとんどの日本人はそれを教わる機会がないのです。

だからこそ、中学生になって学校で英語を教科として学ぶ前に、英語らしいイントネーション、リズムで英文を読めるようにトレーニングしておくことが有効です。

そうすることによって、日本人特有のイントネーション、リズムが定着することを防ぐことが可能になります。

文の中で、どの音が強くなり、どの音が弱くなり、どの音がつながり、どの音が消えるのか
中学生になる前に、そこまで習得しておくと、自分の英語が自然なものに近づいていきますし、ネイティブが話す英語が聞き取れるようになります。

イースマイルが音にこだわる理由|オーバーラッピングまで行う発音指導

e-smileレッスン写真

イースマイルでは、この「音」をとても大切にしています。
ただ単語を覚えるだけではありません。英語らしいリズム、強弱、弱形、音のつながり、イントネーションを、レッスンの中でしっかり扱っています。

絵本の音読でも、ただ英文を読むだけではありません。
お手本の音源をよく聞き、イントネーション、リズム、強く読むところ、弱く読むところを意識しながら、音源の完全コピーを目指します。

さらに、音源にぴったり重ねて読むオーバーラッピングまで行います。
これは、英語の音を本当に身につけるために、とても大切な練習です。

しかし、ここまで音にこだわって指導している英語教室は、決して多くないと思います。

実際のところ、英語の音の変化は、ネイティブの音を聞かせていれば自然に身につく、というものではありません

  • どこが弱くなるのか。
  • なぜその音が聞こえにくくなるのか。
  • どこを強く読めば英語らしいリズムになるのか。
  • 子どもがどこで日本語の音に引っ張られているのか。

それを見抜いて指導するには、発音に関する専門知識が必要です。

イースマイルでは、発音について専門的に学んだ発音トレーナーが、音の仕組みに基づいて、レッスンで細やかに指導しています。
感覚だけで、「真似をして。」と言うのではありません。
(その様子が、これからご紹介する動画内の生徒さんのテキストに書き込まれている文字から垣間見れることと思います。)

音の仕組みを理解したうえで、子どもたちが自然な英語の音に近づけるように、一つひとつ丁寧に導いています。

e-Smile英語教室が取り入れているオーバーラッピング学習の様子

Step1
まずはお手本を聞いて
リピート

Step2
1人でイントネーションとリズムを完全にコピーして読む

Step3
お手本の音源を使ってオーバーラッピング

こういうトレーニングを中学生になる前に行っておくと、遠回りせずに、英語らしいリズム、イントネーションで英語が話せるようになります。

英語は「最初の音」が未来の英語力をつくる

英語は、最初の出会い方がとても大切です

最初にカタカナのような音で覚えてしまうと、その音をあとから直すのに長い時間がかかります。
反対に、最初から英語らしいリズムや弱化に触れていれば、それがその子にとっての「普通」になります。

園児から英語を始めるというのは、ただ早く始めるということではありません。
学校で単語を一つひとつ覚える学習が中心になる前に、英語本来の音を体に入れるということです。
これが、園児スタートの大きな価値です。

英語学習は、長い道のりです。
だからこそ、最初の一歩で、できるだけ良い音に出会ってほしいと思っています。
英語を聞いたときに、弱くなる音まで自然にキャッチできる。
英語を話すときに、英語らしいリズムで言葉が出てくる。

その土台を作れるのが、園児~1年生までの時期なのです。

だから
イースマイルでは園児からのスタートを強くお勧めしています

この記事を書いた人

子ども英語の世界に足を踏み入れて
25年が経ちました。
英語講師という仕事は天職だと思うくらい、
毎日かわいい生徒さんに囲まれて
幸せを感じています。

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