Rhymoe Phonicsとは

イー・スマイル英語教室はこれまでフォニックス指導に関しては
第1段階
年長または1〜2年生でJolly Phonicsを導入
第2段階
2〜3年生からはJolly Phonicsと並行しながらmpiのThis is Phonicsを導入
という風に進めてきました。
mpiの看板教材の1つである、This is Phonicsを始める前にJolly Phonicsを学んでおくことで、
生徒さんの読み書きに対するハードルがぐっと低くなり、ひらがなを覚えていくのと似た感覚で英語の文字と音を覚えていけるんですキラキラ
Jolly Phonicsはすごく良い教材で、あっという間に生徒さんが英語の読み書きができるようになっていくんですが、これまで指導していて日本人の子どもには少し合わないな、惜しいなと思うところがいくつかありました。
というのも、そもそも、Jolly Phonicsはイギリスで英語を母国語とする子どもたちに読み書きを指導するために作られたメソッドなので、聞けば意味がわかるという前提で作られているんですね。
以下、詳しく述べてみると
一番最初にターゲットの音素を導入するお話があるんですが、それは元々イギリスでは英語で導入される訳です。
「ほら、あなた達が普段使っている言葉の中から、今日はこの音について学ぶよ」という
文章→単語→音節→音素という「全体から個へ」という流れを子どもたちに気づいてもらうのが大切なんです。
こちらの図の左半分の工程です下矢印

しかしながら、日本人の子どもたちは、英語でお話を聞いたところでちんぷんかんぷん。
そこで仕方なく日本では日本語でお話をして、ターゲットの音素のところだけいきなり英語の音が出てくるんですね。
(ちょっと、取って付けた感がアセアセ
だから「全体から個へ」という流れがうまく落とし込めていないんです。
次に単語を聞いて、その中にそのターゲットの音素があるかなクイズをするんですが、まあ、そこは絵も載っているので何とかクリア。
3番目は音の足し算をしながら単語を読む工程。
ここは音素を足して(ブレンディングして)単語を言えるようになるものの、語彙力のない日本人の子たちにとっては、単語を読めても意味がわからないものも多いんです。
そうなると、ただ音の足し算が機械的にできるだけアセアセ
stop  pig  redぐらいの簡単な単語はわかるので、その時には、読める喜びを感じられるのですが、それも半分ぐらいの割合です。
そしてその次の工程のディクテーションも、単語を聞いて書けたとしても意味がわからないものも含まれている訳です。
それって達成感があまりないんですよね。
自分の書いた単語の意味がわかってこそ、頭の中の回路が繋がると思うんです。
最後にターゲットの音素の入った歌を歌うのですが、これは全部英語なので、一回のレッスンで全部歌えるようになるのは難しく、ターゲットの音素だけを一緒に言うのが精一杯。
最後に歌を歌うというのは、
最初にお話から音素に注目させたのとは全く逆のことで、
その日に習った音素が歌の中に存在していることを意識できることが
「個から全体へ」の流れになるわけです。
こちらの図の右半分の工程になります下矢印

その日の音素の音と文字を意識しながら、全体の中で読み書きを実践していくことが大切なんですが、英語を母国語とする子どもたちのために作られたJolly Phonicsだと、日本人にとっては、ここの部分がなかなかうまく繋がりにくいんです。
上記のような様々な惜しい点はあるものの、
それを差し引いてもJolly Phonicsは素晴らしい教材で、日本人の子どもたちがひらがなを覚えるのと同じ感覚で、英語を身に付けることが可能なんです。
最初にJolly Phonicsに出会った時はこれだ!と感動するぐらいそれまでにはない画期的な指導法でしたキラキラキラキラ
だから私も大絶賛して使ってきましたし、今でもRhymoe Phonicsを知らなければ、これがいい!と自信を持ってオススメしていたと思います。
実際、Jolly Phonicsをやっている子といない子とでは、その後のThis is Phonicsの指導の際に大きな違いが出ているほど、本当に素晴らしい教材ですラブラブラブラブ
それは間違いありません。
今日私が紹介したいRhymoe Phonicsは、Jolly Phonicsの「使いにくい残念な点、惜しい点」を全て改善して、しかもすごく楽しく取り組めるようにした超素晴らしいメソッドなんです!
英語を母語としない日本人のために特化して作られた指導法なので、痒い所に手が届くんですキラキラキラキラキラキラ
具体的な指導法を見ていきましょう。
まず、最初に手遊びでターゲットの音の入ったフレーズを何度も何度も繰り返し遊びながら、口ずさむんです。
こんな感じです下矢印下矢印

生徒さんは手遊びに夢中になって何度も何度も歌うので同じフレーズを10回でも20回でも楽しみながら言うわけです。
これが普通に、1つのフレーズを10回繰り返してと言われると、苦痛でしかないですよねアセアセ
でも、手遊びなので、子どもたちは自分から進んで何度でも言ってくれるんです。
しかもスピードをどんどん上げながらウインク
そして十分にそのフレーズに慣れ親しんでから、「今日はこのフレーズの中のこの単語のこの音をやるよ」と伝えるので、生徒さんにとって、もう既に自分の中に内在化したものから音を取り出せるんです。
つまり、この部分がの工程です。
そして、その後の工程に入るわけですが、ここで取り上げる単語は日本人の子どもたちにも親しみのある単語ばかりなので無理がないんです。
注意 Jolly PhonicsもRhymoe Phonicsも、正確にはの前に文字の書き方を指導する工程が含まれています。
音素を繋げて単語になった時の、「ああ、あれのことか!」という気づき、喜びを毎回感じながら学んでいけるんですウインク
Rhymoeではこのの工程でも、日本の子どもたちにとってハードルが高すぎないように、十分にスモールステップにするという配慮があるのが素晴らしいんです。
この段階の最後には文字と絵を繋ぐので、読める=意味もわかるのがいいところルンルン
そして最後のの工程。
Rhymoeではチャンツを言うんですが、習った音素が何度も出てくる素晴らしいチャンツで、しかも生徒さんは意味を理解しながら何度も言えるんです。下矢印下矢印

このチャンツが、また素晴らしいくてRhymoeがこだわる弾むリズム(バウンシングリズム)をしっかりと体得できるようになっているんですキラキラ

何も知らなければ、一見するとラップみたいで、チャラく見えるかしれませんが(笑)

これが実はすごく深く考えられていて、身体の動きと共に、自然にフレーズを英語特有のリズムで言えるようになっているんです。

そのチャンツの意味もしっかりと理解できるように、プリントにその内容の絵を描くようになっているんですよウインク

意味のわかることを英語らしいリズムで言えるようにする。

表現を丸ごと、良いリズムと共に身体に染み込ませてしまう。

これこそ、後伸びする土台作りですキラキラ

そして、そのターゲットの音素を「全体」の中で味わえるように、Rhymoeはオススメの絵本まで紹介しているんです。

この絵本のチョイスがまた素晴らしいラブラブ

英語のリズムと英語の音を楽しめる、良い絵本ばかりなんですよ。

この絵本のリストだけでも垂涎ものキラキラキラキラ

画像出典:Rhymoe® Phonics

しかもQRコードを読み取るだけでアクセスできる、おすすめ動画まであるんです!
家庭学習が楽しくなること、
間違いなしでしょウインク
とにかく英語に触れた経験の少ない日本人の子どもたちが、楽しく、無理なく学べるようになっているところが素晴らしい!
そして、特筆すべきは読み書きだけでなく、
英語らしいリズムまで一緒に身に付けることができるという一粒で二度美味しいグリコのような素晴らしさ爆笑
カシミヤを使ったら普通のウールでは満足できなくなるように、
Rhymoeを知ってしまった今、
他のものでは満足できなくなってしまいそうです笑い泣き
あ、あくまで私の個人的な感想ですアセアセ
好みの問題なので、RhymoeよりもJollyがいい!って思う人もいるかと思います。
どちらが良いかは一番厳しいあなたの目で判断してくださいねウインク
(CM風に爆笑
そうそう、Rhymoe Phonicsの素晴らしさは、導入するためには講師がきちんとトレーニングを受けて、発音指導方法を含めてきちんと学ぶところにあります。
長くなるので、それはまた別の機会にルンルン
イー・スマイル英語教室では
Rhymoe Phonicsでしっかりとそれぞれの音素と文字を学んだ後は、
これまで通りmpiのThis Is PhonicsとBBLのフォニックスリーダーを使って、多読へと繋げていきますよルンルン
ますます充実するカリキュラムにご期待くださいハート
私もワクワクが止まりませんルンルンルンルンルンルン

 

この記事を書いた人

子ども英語の世界に足を踏み入れて
25年が経ちました。
英語講師という仕事は天職だと思うくらい、
毎日かわいい生徒さんに囲まれて
幸せを感じています。

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